「首里城へのうむいメッセージ」
瑞泉酒造株式会社

弊社は首里城から近い場所にあります。

製造を担当していた頃、暑い工場での作業を終えて屋上に出ると、復元途中の首里城を見ることができました。

少しずつ完成していく姿を見て楽しみにしていたものです。

御内原ができた時も子どもたちと一緒に見学に行き、新しい檜の香りを楽しみながら歩いたものでした。

いつでも見に行くことができる。首里城はそんな身近な存在でした。

燃えてしまったあの日、私は自宅でそのニュースを見ていました。

燃えている映像は映画のようで実感がなく、すぐに会社の屋上に駆けつけたい気持ちでしたが、育休で仕事をお休みしている時で、それは叶いませんでした。

首里城がなくなってしまった事を初めて実感したのは、仕事に復帰して屋上に登った時。

復元を身守っていたその場所にあったものが、なくなっていました。

消失から2年経ち、今は、同じ年に生まれた我が子に首里城を見せてあげる日が来る事を、心待ちにしています。

 

瑞泉酒造株式会社 営業